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ほろ酔い町38番地

今日もどこかでいい気分。

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ふよ

Author:ふよ
ベースはほろ酔い、時々マジメ。
1年中、お酒でむくみ気味。
大好きな日本語には片思い。

そんなフリーライターが気ままに綴る珍道記。

いきつけの居酒屋気分で
ぷらりと気軽にお立ち寄りください。

こちらもどうぞ▼
豆メモ的HP「ほろ酔いむすび」

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2011.11
04
Category : 旅ニッキ
(前回までのARASUJI)

京都の高雄へ涼と緑とのどごしを求めてふらり、女二人旅。
今日は晴れの梶母山へ!

- - - - - - - - - - - - - これまでのあらすじはコチラの最下部よりまとめてどうぞ - - -


陽射しがイタイほど、晴れ。

い~きもち。

DSC_0637.jpg

DSC_0629.jpg

足元も頭上もぽつぽつ。
此処の辺の葉っぱはよほど美味しいのでしょう、虫食いだそうで。

DSC_0632.jpg

DSC_0634.jpg

DSC_0638_20111104010026.jpg


緑色好きの私にもゆかりにもたまらない景色が続く。
昨日は雨の中見過ごしていた石碑に、ぺこりとおじぎ。

DSC_0643.jpg

昨日と変わったことといえば、天気のみ。

のんびりのんびり時を過ごすなか
まさかあんな出逢いが待ち受けていようとは!


こだま0


そう、あれは二人でセルフタイマーを使って写真を撮ろうとしていた時のこと。
カメラの適当な置き場所を探してごそごそやっていたら、
白い浮遊物が目に入った。

てっきりケサランパサランか綿毛と思って
そちらにカメラを構えたのだけれど、どこか違和感。


ご覧いただこう!これだ!    ワンツースリー♪

DSC_0651.jpg

DSC_0646.jpg

それはまるでママの味。
ミルキーのような物体。


で、そのミルキーがどうやって浮くの?

興奮しすぎて近づけない私、唖然としている虫博士のゆかり。


さらに動きも一貫性がなくいきなり近づいてくるもんだから
もうプチパニックになりながらも、撮った動画がコレだ!  ワンツースリー♪
(※笑い声うるさいんで、オフィスの方はご注意を)

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ちなみに怖くてこれ以上近づけなかったけれど、
拡大図を絵にするとこんな感じだ。

こだま

キモい。

ようするに、興奮で笑ってる割に近づきすぎるのは怖い存在。
触るだなんてもってのほかだ。


でもこれがリアル世界のこだまか?
と思ったらカメラに収めずにはいられなかった。

こだま2

報道カメラマンでもないのに、なんの性なんだろうコレ。


もしかしたら「探偵ナイトスクープ」とかに取り上げられるかも知れないと思って
旅行から帰って一週間後、ようやくWEBから送信を試みたものの、
(送るとかいいながらだらだらしてたら、事務所でこんちゃんにせかされた)
なんと動画サイズは3Mまでと判明。

縮小方法が分からず、未だ送れていないのが現状だったりする。


京都やし、仕事の都合が付かんかったらどうするんやろう?とか
会えるとも限らへんしこだまがおらんかったら何回もロケ来るんかな?とか
とっても不要なことをちょいちょい考えていたのはさておき、深まる謎。




「見てもーたな・・・」


「カタカタしてへんかったな・・・」




― で、結局アレってなによ? ―


という気持ちは胸にひっそり閉まい
メルヘンな方へ メルヘンな方へ と互いの軸を傾かせながら
言葉少なに奥へと進むのであった。


(つづく)


▽このこだまもどき(いっちゃったよ)ご存知の方はご一報を!
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2011.10
16
Category : 旅ニッキ
(前回までのARASUJI)

川床でビールを飲むため、京都の高雄へぶらり旅に来たゆかりとふよ。
・・・あぁ、そうそう。ようやく2日目の幕開けです。

- - - - - - - - - - - - - 間が空きすぎましたゆえお時間あれば#0~#6もどうぞ - - -


「朝ごはんできてますよ~」

2日目はけたたましい黒電話のベル音ではじまった。



窓の外がまぶしい。いいおてんき。

DSC_0627re.jpg


食事処に向かう廊下にはやさしいだしの香りが漂っていて
昨日あんなに食べたのに、おなかがぐるぐる鳴りだした。


ふすまを開けると京都の郷土料理がほこほこお待ちかね~

DSC_0622.jpg

あっという間に食べ終わっちゃいそうな量に見せかけて
これがめちゃくちゃボリューミー。

ずらりと並んだ、どこか懐かしい色の素材たち。


ん・・・?

食卓には見慣れないお色が。

DSC_0620.jpg

赤レンガが混入してるのかと思って
二人でドキドキしながら食べたらこんにゃくだった。意外に味がしゅんでる。



DSC_0621.jpg

やっぱり鮭はご飯にあうなぁ~と思いながら
おひつのたっぷりご飯をぺろり。


さぁ今日はどこに行きましょうか。
もちろん晴れバージョンの梶母山へ向かうでしょ。



ところが、集えば「急ぐ」感覚が皆無になるふたり。

食後も縁側をみながらのーんびり。
部屋に戻ったあとはごろごろとふとんの上でスッキリ!をみる。   家でも見れますよね?


すると、沖縄出身のバンド「かりゆし58」が登場した。



私がかりゆし58と最初に出会ったのは、徳島の山の中。

毎年夏に大塚製薬のワジキ工場で開かれる野外ライブで
私的には8割バンド目当て、2割出来立てカロリーメイトの試食目当てのイベントだ。
(一緒に行く類友も、きっとそう)


日陰は雲の気まぐれでしか生まれないような場所。
何リットル飲んでも足りないと思うほど、汗がボトボト滴り落ちる。
阿波踊り期間中、つまりお盆の開催のため炎天下で蒸し風呂状態。

こんなところで飛んで跳ねたら痩せると期待するのだけれど、
工場でカロリーメイトをがっつりいただくからそんなウマイ話は2度もない。


その上、野外ライブはどうしても音が聞き取りにくいから
知らないバンドはリズムとノリを合わせるだけで終わることも多いけれど
かりゆし58の場合はなんか心に染みて、歌詞を必死に聴き取ろうとした記憶がある。


そんなことを話していたら

「えっかりゆし“ごじゅうはち”!?かりゆし“ゴーヤ”とちゃうん!?」

と驚愕の表情のゆかり。

いやいや読めるけども!とかツッコみながらも、自信はない。




その後ゆかりはふらりとどこかに消えたり帰ってきたり。
そしてとろとろと化粧をしたり。


一方の私はといえば、用意もそっちのけに
くっきり見えてしまう虫かごに怯えながら鈴虫の音色収めのリベンジ。

ボイスレコーダーでなく動画撮影で試してみたところ
まぁまぁクリアな音の収録に成功!
もちろん今回は、ゆかりの声も入っておりません。


ご視聴いただこう♪ ・・・これだ!   ワンツースリー♪



もちろん映像は鈴虫ではなく、お外の原付。怖いもの。
風情はちょっぴり半減だけれど、満足 満足。



あと、トイレットペーパーホルダーの注意書きにも釘付けになった。

DSC_0618_20111015232208.jpg

「腰掛便器の使い方」とある。

洋式トイレがこの世に誕生したときから貼られていたのでしょう。
トイレの歴史に思いを馳せる。



そんな感じでホンマに だら だら だら としてたら
どうやらチェックアウトを30分ぐらい過ぎていたらしい。


黒電話のけたたましい音、再び。    ・・・スミマセン。



そしてプチな事件が。

先にカウンターに走ってくれたゆかりが
二人分一括で支払いを済ませてくれていた。(セゾンカードの永久不滅ポイント目的)


ノー! 


私もカードで払おうと思ってたので手持ちがないぜっ!


というわけで帰ってから振り込むことになるのだけれど、
郵便局に足を運べないバタバタの毎日が戻り、数日後。
やっと振り込める!と通りがかりのATMでお札を入れた途端、
「取り扱いできません」とまさかの返却。


- ニセ札かも知れない -


返されたお札をしげしげ眺めた後であたりをよく見たら
取り扱い時間を1分過ぎていたりと(途中なら大目にみてくれよ)
数奇な運命が待ち受けていることをこのときはまだ知る由もなかった。




もたもた車を出す私たちを、女将さんがやさしくお見送りしてくれた。

すでに川床では昼の料理の準備に追われていて、
シーズーのお姉さんにさよならがいえなかったのが心残り。


女将さんオススメの蛍の時期にまた来ることを告げて、
紅葉のトンネルを抜けた先にある梶母山の駐車場へ向かう。




ゆかりが結婚して北海道に行ってしまうから
一緒に来るのは難しいだろうなと、少し寂しくなる。


沖縄の方言で「めでたい」を意味するかりゆしと
苦いゴーヤがまさに噛み合う、そんな心地で。


(つづく)


▽読んでいただいてありがとうございます。
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2011.09
22
Category : 旅ニッキ
(前回までのARASUJI)

川床でビールを飲むため、京都の高雄へぶらり旅に来たゆかりとふよ。
マイナスイオンたっぷりの山から戻り、さぁお待ちかねの川床ごはん!

- - - - - - - - - - - - - お時間許しましたら#0からどうぞ - - -


宿に戻った瞬間、また、雨がパタリと止んだ。

これぞ摩訶不思議、アドベンチャーワールド。


「こだまおりました?」

笑顔でお姉さんが迎えてくれる。
ふと入り口を見上げると、可愛い提灯にあかりが灯されていた。

IMG_1075.jpg

それっぽいのがいっぱい居た!心が綺麗で良かった~なんて話しながら、
明日こそカバンに詰めて帰る!と心の中でひっそり決意。


部屋に戻って荷物を置いて出てくると、またもや


リー

  リー


と、麗しの声が響いた。

いやぁ、こんなセンサーが付いてるなんて素敵な宿ですよねぇ。
と感激する私たちに、女将さんが驚愕の一言を放つ。


「えっ。ホンモノどすぇ?」



えー!!!???



案内された先に、確かに虫かごらしきものが見える。


「ほんまや~!ふよ、見てみて!鈴虫いっぱい!!」


・・・見ねぇよ。


虫嫌いの私に、喜んで見せ付けようとする女性は
せいぜいゆかりか、うちの母ぐらいだ。(ふたりともB型・生き物全般興味深々)


それはもうたまたま、驚くほどにタイミングよく、
鈴虫たちが何の気無しに鳴いていただけ、というオチだった。

ここ数日で何度、私たちの「思い込み力」を体感すればいいのだろう。


さて。
ここでも音フェチの私、虫かごは決して見ないようにしながら
スマートフォンのボイス機能で録音を開始。

しかし、録っているというのに相方が喋りかけてきた上
(着メロにしたいので、ゆかりの声は要らない)
保存も失敗したから、また帰ってきてから再チャレンジするとしよう。


さぁ、気を取り直して川床ごはん。
むちむちした提灯がお出迎え!

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つるりと滑らないように一段一段、ゆるやかな石段を降りていくと
“ アンダー28お断り ”的な、大人空間が現れた。

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川の音色、畳の感触、提灯のあかり、湿った紅葉の香り。うっとり。
提灯の色合いが、大人感をぐいぐい高めてる。

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感動しながら腰を下ろすと、後ろに視線を感じた。オマエか!

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可愛いお姉さんに連れられて、瓶ビールがやってきた。
絶好のロケーションで、乾杯の嵐が吹き荒れる。

ちなみに肝心の「ビール乾杯写真」を撮り忘れたため、
こちらほのかに甘いゆずワインで、かんぱ~い♪

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まるで生ビールを飲んでいるかのよう。恐るべし空間マジック。
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本日お目に掛かれなかった鳥獣戯画、膝に掛けちゃう。
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そして、素材の味にこだわった絶品郷土料理が、続々とお目見え。
 
             ひらに~ひらに~~


大好きないちじくはお料理になってもジューシー。一品一品が際立ちすぎ。
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口の中でとろけて消える、枝豆のお豆腐。
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あっ、湯葉、そんな重ねちゃってもいいんですか・・・(嬉)
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鱧がもう、ぷりっぷりで、鮪がもう、とろっとろで。
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鮎登場。京都の夏の三大名物、ここにてクリアー!
(この後ゆかりにミョウガを押し付けられ、やたらピンクな可愛い一皿に)
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↓川の中を泳いでいたときのことを、本人に思い出してもらってみた。
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あられがまぶされた天麩羅は、想像以上のさくさくさ。
抹茶塩がたまらない。
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お蕎麦のつるつると山芋のもっちりが、唇から全身へ伝わるの。
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この夏、初めての梨を川床で味わう。(大好物)
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・・・はー、しみじみうまい。

こんなところで毎日ご飯食べたらきっと、
病気とかもみるみる良くなるんじゃないかと、簡単に思えてしまうほど。

私が総理大臣になったら、まずは川床ごはんやお外ごはんを推奨したい。


あ、酔っ払いさん、落ちますよ。
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赤く色付く前の紅葉の中で
「付かぬなら 私が紅葉に ホトトギス」と真っ赤なワンピースを着てきたけれど、
そんなことはどうでも良くて・・・(ほんまにな)

雨に濡れてつやつやとした緑の紅葉たちの色っぽさに
すっかり魅了されること、しばし。

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ほかでもない親友と、
バカ話したり真面目話しながらもずっと思ってたのは、
家族を連れてきたいなーということ。

そしてこんな川床がよく似合う、大人な女性になりたいなぁとも。

お仕事がんばらねばーと思いつつ、川床を後にする。

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…そんな大人びた時間は、まさに束の間だった。

部屋に戻って「ホゥ」と溜め息混じりに川床を眺めながら

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「宴会第二、用意~」         プシュッ

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激写!妖怪たまごボーロ
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・・・ピンコーン ピンコーン


大人タイム終了の合図が鳴る。

ゆるやかなひとときにより、少し大人びた気がしていた私たち。
ウルトラマンが地球を脱出するまでの時間で、いつもの状態に脱皮。

さっき美味しい料理に舌鼓を打ったばかりの私たち。
枝豆スナックなどをうまいうまいとむさぼる理由は、もう誰にも分からない。

ここで、呆れるかのように一眼レフのバッテリーが切れる。充電器は、忘れた。



しかものんびりしすぎて「お風呂忘れてません~?」と、電話が鳴る始末。


もちろん、お風呂ですこぶるのんびりした後も宴会は続いたのだが、
その後、ゆかりが先に眠りこけてしまった。

部屋の外では、センサーと勘違いしていた鈴虫たちの音色が聴こえている。


うずうず。
リベンジのとき、到来。
明らかに不審者オーラを放ちながら、こそこそと部屋を出て鈴虫の元へ向かう。

暗いので奴らの姿が見えてしまう心配はないけれど、
夜のロビーはリアルにコワイ。


ただ、今ならゆかりの声や余計な音が入る心配もない。

息を潜め、はりきって録音を開始!

ところが、何度も録音してみるものの、うまく音が入らない。
こんなにも高らかに鳴いているのに、なにゆえに。


いちいち部屋に戻って録音した音を確認するたびに、
知らない人の声とか入ってたらどうしよう、と勝手に怯えること5回。

美しい声の主のところへ足繁く通うことをようやく諦め、ふとんに入る。


あのメロディを収めるという目的は達成できなかったけれど、
「暗い場所コワイ」のコンプレックスを
少し克服できたような気持ちで、ちょっぴり満たされながら。


(つづく)


▽長~いお付き合い、ありがとです。
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ありがとうございます(´▼`*)
2011.09
12
Category : 旅ニッキ
(前回までのあらすじ)

川床でビールを飲むため、京都の高雄へぶらり旅に来たゆかりとふよ。
雨も上がったので夕食までの時間を「梶母山」で過ごすことに決める。

- - - - - - - - - - - - - 気力があれば、詳しくは#0からどうぞ - - -


夕食までの空き時間を、冒険タイムに。

足元がサンダルなのはさておき、準備はバッチリだ。


「ここ、鈴虫のセンサーがついてる!」

ゆかりがトイレから戻るなり、うれしそうに話す。



虫はホンマにご勘弁・・・の私だが、鈴虫の音色となると話は別だ。

ウキウキで部屋の外に出てみると


リー

  リー


       りー


スゴイ!
こんな粋な計らいのあるお宿とは、うれしすぎる。

テンション高めにいそいそと山へと向かう私たちを、
シーズーのお姉さんが呼び止めた。

川床の夕食は6時から用意できるけど、何時にするかとのこと。
6時10分前に戻れば開始に間に合うかと尋ね返すと、

「そんな、ヨーイハイッ食べて!ハイッ下げて!みたいに
 絶対厳守みたいなことあらしまへん~。
 どうしてもっておっしゃるならやりましょか・・・?」

とツッコまれる。
時間を守るイイ子ぶったのが、早速裏目に出た。


「そうそう私、山で何度も“こだま”見ましてん~。
 あれは心の綺麗な人にだけ、見えるんどすえ~」

えーーー!

こだまって「もののけ姫」の、カタカタしてるあのこだま!?


私たちも見てきます!いや、むしろ一緒に帰ってくるしと宣言。
でも、この小さめの焦げ茶色ショルダーに入る大きさなんだろうか。

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宿を出ると、雨が降るから傘を持っていきなさいと
優しそうな女将さんに呼び止められた。


いや、雨も上がったしもう大丈夫!私たち晴れ女なもんで♪
なんて思いながらも一応傘を受け取り、進むこと約10歩。


   ・・パラパラパラパラ・・


再び、雨が降り出したので、慌てて真紅の傘を広げた。

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話に聞いていた通り、3分も経たないうちに表参道が現れた。
少しずつ緑の中を進む。

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八時半以降は元の世界に戻れないから
ちゃんと帰って来られるようにと、イチゴを目印にした形跡が。

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視界のほとんどを緑色が占拠する、
先が見えなくてちょっぴり不安で、かなり楽しい瞬間。

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そういえば、私たちが一緒に旅に出るとなぜか
一日だけ、雨の日がオマケで付いてくる。

それも決まって、山に行くときだけ。


ゆかりの北海道での下宿先に一週間ほど滞在していた時、
山の中の温泉に連れて行ってもらった夜にもハラハラと、
小雨が霧混じりに降っていたのを思い出した。


木や土が雨で潤された山の中は、
少しでも気を抜けば、どこか違う世界に連れて行かれるのでは?
と思うほど、シンと厳かで清らかで。

ちゃんと息を吸い込んでちゃんと吐くことを、体が覚え直そうとする感覚。


こういった時間を過ごすといつも、
雨が降ることにも何か意味があるのだろうかと考えてしまうけれど、

すぐに意味も無く意味づけたくなるのは、
楽しくてどこか切ない。

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この苔のフカフカを集めてクッションにしたくなる。時折キノコが混じりそう。



山道は水はけもよく、サンダルがぬかるみにはまることはなかった。
自然の力を感じながら長い長い石段を上り、山のてっぺんの「金堂」へ到着。

で、お参りをするために軒下で傘を閉じようとした瞬間。



ババババババババババババババババババーーーー!

IMG_1331_20110913004609.jpg


雨のバス停でトトロの傘に降り注いだ、大量の雨粒音が!

面白くて、何度も軒下を出たり入ったり。(トトロか)


ついには音色が心地よすぎて携帯で録音を始める始末。
しかし息を潜めながらの収録中ずっと、ゆかりの傘の雨だれが私にじゃばじゃばと掛かっていた。

途中まで気づかないほどにその音がうれしかったわけだが、
笑いを堪えきれず、停止ボタンを押すと同時に噴き出す。

ちなみに身をていして収録した音は、雨音が大きすぎて割れていた。


雨を滴れながら金堂を後にすると、道が二股に分かれている。

くねくねと下っていく細い方の道が気になったけれど、
ゆかりに続いてまっすぐの道を選択。


ふと、横で ピン と跳ねるものに気づく。

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小金色に光るこれは…カエル?


高校時代、何があろうと絶対見ないことは分かっていたので、
生物の資料集を配布当日にゴミ箱に捨てて以来、カエルなんて凝視した記憶がない。
ちなみに授業中は「忘れました」で通し、隣の友達が広げてくれても絶対に見なかった。


一方、ゆかりは生き物博士。(姉はこれを上回るらしいが)

これほんまにカエルなん?って何度も尋ねたが、どうやら本当にカエルらしい。


ちょっと宇宙人っぽいけど、これぐらいなら怖くない。
大きさはコメ粒5つほど。
むしろ珍しいから、カメラに収めたい。

ただ、暗さが深まってきたこともあり、
一眼レフでも携帯のカメラでも、この小さなカエルをなかなか捕らえることができない。
ピカッとフラッシュが光ろうものなら、ちょこんと向こうへ逃げてしまう。

露出とブレに悩みながらひたすらシャッターを切る私を、
根気よく- 恐らく何も考えずに - 待ってくれているゆかり。


やっと撮れた写メールを、同じく生き物好きの母に早速送ったけれど、

「何を撮ってるのか分からない」とバッサリ。
           
                 ・・・いいもん。


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傘の色と、若い紅葉との色合いが絶妙。
こちらでは、枯れ葉紅葉がみのむしごっこ中。

IMG_1050re.jpg

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大きな大きな木。白っぽい光はこだまのいたずら?

というか、この根っこに日本酒入れたら美味しいと思う。(こだまは)

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知らなかったのだけれど、この栂尾山はお茶の発祥地といわれているそう。

鎌倉時代の始めに、栄西禅師が宋から茶種を持ち帰ってきて、
プレゼントされた明恵上人が、栂尾の深瀬三本木に植えたり
宇治に広めたりしたのがきっかけだとか。

この「茶」の文字が、なんとも承継文字風でカワイイ。

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こちらは鳥獣人物戯画が収められている石水院。
いずれも、国の宝。

この日は既に閉まっていたけれど、庭にあった大きな甕が気になる。
水がお茶か、それとも日本酒か。

IMG_1053re.jpg

ぷらぷらしていたらあっという間に時間が過ぎて、
おなかも空いたしそろそろ・・・という時。

まるで、何かを抱きしめて護っているような形の木が現れた。

IMG_1056re.jpg

肩に見えるこの曲線が、とても女性らしくて色っぽい。

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もしかしたら、この山を密かに護っている守護樹かも?


そんなことを思って参道手前の石畳へと曲がろうとした瞬間、
石壁スレスレのところに何気なく佇む、やけに人工的なモノが目に入る。

この山の中で、何かとてつもない違和感を放ってらっしゃる。


こ、これは・・・

IMG_1333.jpg

なぜこんなところにナプキンが!!

神隠しに合ってりゃいいものを。
いや、もしかしてこれがコダマ・・?


だいぶテンパりつつも、見て見ぬフリが苦手な私たち。
悩んだ挙句、先ほど宿でいただいたパンフレットのようなものに挟んで持ち帰る。

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・・・不思議な山やね・・・


トボトボ歩きながらも、明日も来ようと心に決めた二人だった。
鞄にこだまを詰めて帰らなくては。3匹ほど。

ナプキンを詰めて帰っている場合ではない。


薄暗がりの中、先ほど一目惚れした石畳をキュッキュと踏みしめる。

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さぁ、おうちに帰れば川床ゴハン(ビール)の時間だ♪

(つづく)



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2011.09
10
Category : 旅ニッキ
(前回までのあらすじ)
相方ゆかりと川床にビールを飲みにいく旅計画を企てるも、
前々日も前日も当日もてんやわんや。

- - - - - - - - - - - - - - - - - ヤマオリタニオリ - - - -


無事高速に乗り、車は高雄へとスピードを上げる。


道中、私の仕事人生を常に見守ってくれていた相方が、
念願叶ってフリーランスになったことを
「ほんまによかったなぁ~よかったぁ~」と改めて喜んでくれた。


こうやって自分のことを自分のことのように喜んでもらえるって、
つくづくしあわせなことで。


それこそ、小さい頃からの夢舞台でがんばっているあなたがいるから、
私も前を見てひた走れるのだけれど。


・・・が、しかし。

IMG_1250.jpg

自分の仕事環境を記憶からすっ飛ばす獣医。

私、そんな人ほかに知りません。


旅中歌のセレクトに時折「ブリーフ&トランクス」が
あっけらかんと流れることをやたら気にかけつつ、

(これが後にとんでもない事件を引き起こすのだ)

京都で働いている時によく降りた「京都南IC」を出て、
車では初の右京区方向へと、左に曲がる。(ややこしい)


ところで、そろいも揃ってメイク落としを忘れたことが判明するも、
運よくライフ(スーパー)が道沿いに出現。

どちらが目的だったかといわれるともはや怪しいが、
メイク落としシートと、夜の宴会用にお酒やポテチやチョコをしこたまカゴへ投入。

もちろん、ゆかりの大好きな「たまごボーロ」も忘れずに。



予想以上に「高雄」という場所は街中から10キロ未満と近かったけれど、
山に続く道がうねうねしていたため、
意外に距離は縮まらないなぁと思いながら走っていると、
見慣れない看板を掲げた建物が現れた。


【 盆栽センター 】


なんじゃそりゃ。

中に盆栽がいっぱいあるんかな~とゆかりに教えたら、

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とかく噛みあわない。まぁいつものこととして。



私が思い描いていたのは、コレだ。    ワンツースリー♪

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・・・盆栽が山だったら。一応、想像してみた。

IMG_1251.jpg


盆栽センターひとつで、会話があらぬ方向へ広がっていく二人。

さらに、お互いの適当ぶりを見積もれば、
真面目な話をしてる時ぐらいしか会話が成り立たないのだ。



しかしそんな相方に

「何がイタイんかと思たら、ふよの頭がイタかってんな」

などと言われる始末。

高校からの付き合いだが、アンタには言われたくない。



すると、ふいにゆかりが声を上げた。


「金閣寺や~!!」


え~っ!どこどこ!

カメラをすぐオンにして辺りを必死に探すも、見当たらない。



「え、看板やで」

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カメラ構えてたから、撮れてもーたわ!



・・・さて、山の木々のしっとりした景色を楽しみつつ、
ぐるぅりと山を上がってやや下ること、15分。


無事、宿泊地の錦水亭へ到着!
看板からもう、ステキな雰囲気が溢れ出てる。

DSC_0628.jpg

車を敷地に止めていいものか分からず、尋ねに入ると

「ようこそお越しやす~!」

京都弁がグッと来るお姉さんが出迎えてくれた。
女将さんと呼ぶには、かなりお若い。


「車は看板の前でええどすぇ~。
 ・・・あらっ!可愛いらし車~!
 ・・・えっ!シーズー飼うてるの?お姉さん、うちもうちも!!」

車につけた「シーズー乗ってます」的な札に、お姉さん大反応。


さらに小雨がパラついていたので折り畳み傘を差し出せば、

「いやいやお姉さんが濡れるからいいどすえ~!
                  ・・スッ!」

とか言いながら相合傘するなど、ノリにノってくれる。



口コミに書かれていた“楽しいスタッフ”、

いきなりキターーーーーーーーー! ♪


ウチのコ、写真見せるから!とルンルンなお姉さん。
誰とでも友達ノリなところに輪をかけて、ぺちゃくちゃと話す私。

そこに、バックが不安な運転手・ゆかり。

ちょっとした魔のトライアングルが出来上がる。
平地で一回ハンドル切ってバックで入れるだけで、5分は掛かった。


車の中に寝転んだ、大量のお菓子やお酒を見たお姉さんが

「ちょっとちょっと~!お菓子は300円までっていいましたやろ~!」

と突っ込んだのは、言うまでもない。


部屋に通されてからはもちろん、
“シーズー自慢大会”が開催された。

あぁこの人たち、親バカ丸出し。


だが私も負けじと、仕事場のニャンコ・むーちゃんを披露。
犬は好きやけど最近は猫が飼いたい、という私の意見に
「シーズーは、犬の中でも猫っぽいから!」と二人がかりで誘惑。

そして、シーズーもいいなぁと乗せられる私。(安易)


お姉さんの家にはシーズーが3匹もいて、
みんな顔立ちがよろしかった。

もずく、めかぶ、ノリと、名前は全部海草系にしたそうな。
発想が、ソー キュート。

略して呼びたいお母さんとは、バトルを繰り広げたらしいけれど。


そういえば、うちの父母も
私が「こむぎ」「かたくり」と名づけたハムスターを
「ハムちゃん」と呼んでいた。

・・・もはや略してもいないが。



ちなみに相方のシーズーは名を「るぼん」というが、
もともとの名前が「リボン」だったことは、
もう飼い主も忘れているのではなかろうか。


そんなこんなでシーズートークに華が咲きすぎて、
お茶とお茶菓子が出てきたのは、だいぶ後になってからだった。

IMG_0998.jpg

このお菓子がまた、ツボだった。平たさとか柔らかい硬さとかね。


さて、いそいそと部屋の窓から外を覗くと

IMG_0999.jpg

すぐ下に、川床へと続く道があった。・・・おぉ。

IMG_0997.jpg

屋根の上をふさふさと覆うコケ。
まだ染まる気配もないほど青々とした紅葉に心が躍る。




・・・あれ、雨上がってない?



よっしゃ。そうとくれば、ちょっとそこまで♪


晩御飯開始の6時まで、まだ小一時間ほどある。

さぁ、お隣さんの「高山寺」へいざゆかん。


(つづく)



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