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ほろ酔い町38番地

今日もどこかでいい気分。

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ふよ

Author:ふよ
ベースはほろ酔い、時々マジメ。
1年中、お酒でむくみ気味。
大好きな日本語には片思い。

そんなフリーライターが気ままに綴る珍道記。

いきつけの居酒屋気分で
ぷらりと気軽にお立ち寄りください。

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豆メモ的HP「ほろ酔いむすび」

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2011.09
12
Category : 旅ニッキ
(前回までのあらすじ)

川床でビールを飲むため、京都の高雄へぶらり旅に来たゆかりとふよ。
雨も上がったので夕食までの時間を「梶母山」で過ごすことに決める。

- - - - - - - - - - - - - 気力があれば、詳しくは#0からどうぞ - - -


夕食までの空き時間を、冒険タイムに。

足元がサンダルなのはさておき、準備はバッチリだ。


「ここ、鈴虫のセンサーがついてる!」

ゆかりがトイレから戻るなり、うれしそうに話す。



虫はホンマにご勘弁・・・の私だが、鈴虫の音色となると話は別だ。

ウキウキで部屋の外に出てみると


リー

  リー


       りー


スゴイ!
こんな粋な計らいのあるお宿とは、うれしすぎる。

テンション高めにいそいそと山へと向かう私たちを、
シーズーのお姉さんが呼び止めた。

川床の夕食は6時から用意できるけど、何時にするかとのこと。
6時10分前に戻れば開始に間に合うかと尋ね返すと、

「そんな、ヨーイハイッ食べて!ハイッ下げて!みたいに
 絶対厳守みたいなことあらしまへん~。
 どうしてもっておっしゃるならやりましょか・・・?」

とツッコまれる。
時間を守るイイ子ぶったのが、早速裏目に出た。


「そうそう私、山で何度も“こだま”見ましてん~。
 あれは心の綺麗な人にだけ、見えるんどすえ~」

えーーー!

こだまって「もののけ姫」の、カタカタしてるあのこだま!?


私たちも見てきます!いや、むしろ一緒に帰ってくるしと宣言。
でも、この小さめの焦げ茶色ショルダーに入る大きさなんだろうか。

IMG_1332_20110913004639.jpg


宿を出ると、雨が降るから傘を持っていきなさいと
優しそうな女将さんに呼び止められた。


いや、雨も上がったしもう大丈夫!私たち晴れ女なもんで♪
なんて思いながらも一応傘を受け取り、進むこと約10歩。


   ・・パラパラパラパラ・・


再び、雨が降り出したので、慌てて真紅の傘を広げた。

IMG_1003re.jpg

話に聞いていた通り、3分も経たないうちに表参道が現れた。
少しずつ緑の中を進む。

IMG_1005re.jpg

IMG_1007re.jpg

八時半以降は元の世界に戻れないから
ちゃんと帰って来られるようにと、イチゴを目印にした形跡が。

IMG_1006re.jpg

視界のほとんどを緑色が占拠する、
先が見えなくてちょっぴり不安で、かなり楽しい瞬間。

IMG_1008re.jpg

IMG_1009re.jpg


そういえば、私たちが一緒に旅に出るとなぜか
一日だけ、雨の日がオマケで付いてくる。

それも決まって、山に行くときだけ。


ゆかりの北海道での下宿先に一週間ほど滞在していた時、
山の中の温泉に連れて行ってもらった夜にもハラハラと、
小雨が霧混じりに降っていたのを思い出した。


木や土が雨で潤された山の中は、
少しでも気を抜けば、どこか違う世界に連れて行かれるのでは?
と思うほど、シンと厳かで清らかで。

ちゃんと息を吸い込んでちゃんと吐くことを、体が覚え直そうとする感覚。


こういった時間を過ごすといつも、
雨が降ることにも何か意味があるのだろうかと考えてしまうけれど、

すぐに意味も無く意味づけたくなるのは、
楽しくてどこか切ない。

IMG_1013re.jpg

IMG_1010re.jpg

この苔のフカフカを集めてクッションにしたくなる。時折キノコが混じりそう。



山道は水はけもよく、サンダルがぬかるみにはまることはなかった。
自然の力を感じながら長い長い石段を上り、山のてっぺんの「金堂」へ到着。

で、お参りをするために軒下で傘を閉じようとした瞬間。



ババババババババババババババババババーーーー!

IMG_1331_20110913004609.jpg


雨のバス停でトトロの傘に降り注いだ、大量の雨粒音が!

面白くて、何度も軒下を出たり入ったり。(トトロか)


ついには音色が心地よすぎて携帯で録音を始める始末。
しかし息を潜めながらの収録中ずっと、ゆかりの傘の雨だれが私にじゃばじゃばと掛かっていた。

途中まで気づかないほどにその音がうれしかったわけだが、
笑いを堪えきれず、停止ボタンを押すと同時に噴き出す。

ちなみに身をていして収録した音は、雨音が大きすぎて割れていた。


雨を滴れながら金堂を後にすると、道が二股に分かれている。

くねくねと下っていく細い方の道が気になったけれど、
ゆかりに続いてまっすぐの道を選択。


ふと、横で ピン と跳ねるものに気づく。

IMG_1029re.jpg

小金色に光るこれは…カエル?


高校時代、何があろうと絶対見ないことは分かっていたので、
生物の資料集を配布当日にゴミ箱に捨てて以来、カエルなんて凝視した記憶がない。
ちなみに授業中は「忘れました」で通し、隣の友達が広げてくれても絶対に見なかった。


一方、ゆかりは生き物博士。(姉はこれを上回るらしいが)

これほんまにカエルなん?って何度も尋ねたが、どうやら本当にカエルらしい。


ちょっと宇宙人っぽいけど、これぐらいなら怖くない。
大きさはコメ粒5つほど。
むしろ珍しいから、カメラに収めたい。

ただ、暗さが深まってきたこともあり、
一眼レフでも携帯のカメラでも、この小さなカエルをなかなか捕らえることができない。
ピカッとフラッシュが光ろうものなら、ちょこんと向こうへ逃げてしまう。

露出とブレに悩みながらひたすらシャッターを切る私を、
根気よく- 恐らく何も考えずに - 待ってくれているゆかり。


やっと撮れた写メールを、同じく生き物好きの母に早速送ったけれど、

「何を撮ってるのか分からない」とバッサリ。
           
                 ・・・いいもん。


IMG_1035re.jpg

傘の色と、若い紅葉との色合いが絶妙。
こちらでは、枯れ葉紅葉がみのむしごっこ中。

IMG_1050re.jpg

IMG_1036re.jpg

IMG_1038re.jpg

大きな大きな木。白っぽい光はこだまのいたずら?

というか、この根っこに日本酒入れたら美味しいと思う。(こだまは)

IMG_1044re.jpg

知らなかったのだけれど、この栂尾山はお茶の発祥地といわれているそう。

鎌倉時代の始めに、栄西禅師が宋から茶種を持ち帰ってきて、
プレゼントされた明恵上人が、栂尾の深瀬三本木に植えたり
宇治に広めたりしたのがきっかけだとか。

この「茶」の文字が、なんとも承継文字風でカワイイ。

IMG_1048re.jpg

IMG_1054re.jpg

こちらは鳥獣人物戯画が収められている石水院。
いずれも、国の宝。

この日は既に閉まっていたけれど、庭にあった大きな甕が気になる。
水がお茶か、それとも日本酒か。

IMG_1053re.jpg

ぷらぷらしていたらあっという間に時間が過ぎて、
おなかも空いたしそろそろ・・・という時。

まるで、何かを抱きしめて護っているような形の木が現れた。

IMG_1056re.jpg

肩に見えるこの曲線が、とても女性らしくて色っぽい。

IMG_1058re.jpg

もしかしたら、この山を密かに護っている守護樹かも?


そんなことを思って参道手前の石畳へと曲がろうとした瞬間、
石壁スレスレのところに何気なく佇む、やけに人工的なモノが目に入る。

この山の中で、何かとてつもない違和感を放ってらっしゃる。


こ、これは・・・

IMG_1333.jpg

なぜこんなところにナプキンが!!

神隠しに合ってりゃいいものを。
いや、もしかしてこれがコダマ・・?


だいぶテンパりつつも、見て見ぬフリが苦手な私たち。
悩んだ挙句、先ほど宿でいただいたパンフレットのようなものに挟んで持ち帰る。

IMG_1016re.jpg

・・・不思議な山やね・・・


トボトボ歩きながらも、明日も来ようと心に決めた二人だった。
鞄にこだまを詰めて帰らなくては。3匹ほど。

ナプキンを詰めて帰っている場合ではない。


薄暗がりの中、先ほど一目惚れした石畳をキュッキュと踏みしめる。

IMG_1061re.jpg

さぁ、おうちに帰れば川床ゴハン(ビール)の時間だ♪

(つづく)



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Comment

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こだまを詰めて…(笑)

なんか様子がすごく伝わってきて、一緒に旅をしてる気分になったよ〜(≧▽≦) ♪♪♪
綺麗な緑に、ゆかりちゃんの真っ赤な傘がとってもいい感じ〜☆(´▽`*)
シ―ズ―のお姉さん気になる…(^w^)

真っ赤といえばね・・・

「ポニョに似てる」とまた言われることも覚悟の上で
真っ赤なワンピを着ていったの。

なぜなら、山の中で妖精のごとく(?)映えると思ったから!

なのに貸していただいた傘とモロかぶりでね?

思惑ダダはずれよ?

傘か人かわからないよ?
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